A coffee?

言語は「生き物」のようだと思います。
もともと人間と人間のコミュニケーションのために用いられる媒体なのですから、人間が代わり、社会が変化すれば、然るべくして言語もかわりますね。

英語ではもともと「決まった形を持たない」物質、というものが、他のものと区別されて使われることを皆さんご存知だと思います。
例えば"coffee"もそのひとつでした。マグカップに注がれていることもあれば、ポットに入った状態の時もある。だから"coffee"は、ひとつ、ふたつ、と数えることができない単語だったわけです(数えても、絶対的な量を表せないので)。
だから本来レストランなどでコーヒーを注文する時には、"Can I have two cups of coffee?" 「カップ2杯分のコーヒーをください」と言わなければなりませんでした。

しかし現代社会において、「"coffee"とは喫茶店で、決まった大きさのカップに注がれて出されるもの」という概念が広く普及しました。いつもいつもカップに入っているものを指すなら、これはひとつ、ふたつ、と数えて良いものだ、ということになってしまったのです。
今や、"Can I have two grande Latte's?" なんてフレーズは日常的に聞かれるようになりましたよね。

そんなわけで、「言語」とは知り尽くすことなどできない、巨大な「生き物」のように私は感じるのです。社会の状況を反映させて、刻々と自らの形を変えていく…
しかも、そのスピードは非常に早く、今まで「常識」と思っていた考えをひっくり返すものすごいパワーを持っています。その姿はテキスト1冊で手に負えるものではありません。
だからこそ、English Now!で「今」の英語を学んで下さい。「情報通」「博識」「歩く辞書」。そんな代名詞で呼ばれる、当校学長ジャックにしかできない「生英語」の指導が、English Now!にはあるものと自負しています。

Are you cute?

こんにちは、今回は私がカナダで生活していたころに起きた恥ずかしい出来事を話したいと思います。
さて、英語を勉強しているとアメリカ英語とイギリス英語で発音が少し違ったり、同じものでも違う単語を使ったりするといいます。私が経験した恥ずかしい出来事もこのことが関係していました。
 ある日、私がコーヒーショップのトイレの前で順番を待っていたときのことでした。一人の背の高いイケメンの男性が私に近づいてきて「Are you cute?」と聞いてきたのです。私はなぜその人がいきなりそんなことを聞いてきたのか分からず、ただただ「No No!」と照れながら答えたことがありました。その男の人は不思議そうな顔で私を見ていましたが、そのまま笑顔で私の後ろに並びました。

 どうしてあの男の人はいきなりあんなことを言ってきたのだろうかと、家に帰る途中で色々考えていました。でも冷静に考えて見ると、トイレの前で待っているのだから聞いてくることなんて限られてますよね...笑
きっと並んでるかどうか聞いてきたのだろうと思った私は、辞書でさっそく調べてみると「Are you in the queue?」というフレーズが浮かび上がってきました。
'queue'の発音が私には'cute'と良く似ていると感じたので聞き間違えてしまったんですね。それに私がよく耳にする「並んでいますか?」という表現は「Are you in the line」だったので、最初は理解できませんでした。
アメリカ英語では「Are you in the line?」、イギリス英語では「Are you in the queue?」が主流のようです。

 このように違う単語を使うこともあるので、両方覚えられると便利ですね。
もし他に何かアメリカ、イギリス英語で違う単語があったら是非教えて下さい。

Emi