小学校での英語教育

2011年から小学校5・6年生での英語教育が必修化され、ニュースにもなりましたよね。実は私はこの少し前、試験的に全学年で英語教育を行っている学校に教育サポーターとしてボランティアに行っていたことがあります。

私の通っていた大学には「児童英語教育課程」というコースがあり、カリキュラムの組み方や実際の授業で取り入れるアクティビティ、年齢によっての大まかな子供達の行動傾向等について学びました。授業では実演も多く、その学習を修了すると最後に実習という形で上記のように小学校に赴くことになるんです。

私がお世話になった学校には主に指導にあたる外国人のALT(外国語指導助手)とカリキュラムを主導する日本人サポーターの方が既にいらっしゃり、彼女達のお手伝いが私の主な役割でした。レッスン中に内容を難しく感じている子の側についたり、教材作りのお手伝いをしたり。一度だけ最初から最後までレッスンを主導させて貰ったことがありましたが、とても緊張したのを覚えています。

集中が長く続かない子供達を飽きさせずに展開するのは様々な工夫が要るのですが、どのクラスも笑いに溢れていました。「つまんない」「だるい」なんて言っている子達も一度ゲームが始まれば笑顔で参加し、チーム対抗にした時にはものすごい盛り上がりです。

最も印象深かったのは、みんなが「楽しんで」学習しているということでした。アクティビティとしてのゲームが楽しい子、英語が好きで楽しい子、外国人の先生や私達と話すのが楽しい子。30人以上いれば楽しいのベクトルは様々ですが、「英語の授業=楽しい」という構図が出来ているのはすごく大事なことだと思いました。

今はアメリカ人の先生が子供達に英語を教えるのを教室の外でサポートする役割にいますが、"How was class today? (今日のレッスンはどうだった?)"と尋ねて"Fun! (楽しかった!)"と返してくれるとやっぱり嬉しいですね。

かく言う私も中学生の時に先生が取り入れた歌やゲームがきっかけで英語が好きになり、今も勉強を続けられているクチです。どうか、子供達が「楽しい」と思う気持ちを大事にしてあげて欲しいと思います。

Kimiko