Good Actor

良い先生とは、良い役者であることだと私は思います。
もちろん、たくさんの要素の一つかもしれませんが、その中の大事な大事な要素だと思っています。
当校のジャック先生の授業をお受けになったことのある方なら、きっと私の言っている意味がお分かりではないでしょうか。

"Fake it till make it"
という言い回しが、英語にありますが、聞いたことがおありですか?
「現実になるまで、"振り"をしろ」
という意味です。つまり、「それが今の本当の自分でなくても、そのように振る舞っているうちに、それがホンモノになっていく」ということです。

いつかジャック先生がこうも言っていました。
「自分はこういう人間だから、こういう風でしかいられないんだ、っていう考えは、絶対に良くない」。

ではそれが、英語学習とどう関係してくるのか。

日本人にありがちな、「しゃべれないから話さない」「下手な英語だから恥ずかしい」。それは自分自身の能力を勝手に決めつけて、そこに自分を閉じ込めていることにならないでしょうか?
もし自分が「恥ずかしがりや」でも、「言語がもともと下手」だったとしても、自分自身にレッテルを貼りさえしなければ、そんな事実は本当は存在しないのかもしれません。

(偉そうに言って言っていますが、普段は私自身は、自分にレッテルを貼りがちな人間です。おおざっぱだから、人見知りだから、低血圧だから(笑)。なかなか自分ができないことに関しては、レッテルを貼って予防線を張ります。トライしないことの言い訳、やってみてできなかった時の自己防衛のため…器小さいなぁ)

話は戻りますが、つまり「自分は本当はできるんじゃないか」という思い込み、そして"振り"が、英語学習でも大切、と思うのです。

ジャック先生は、まず自分自身が「演じて」くれます。大胆なパフォーマンスで、日常から連れ出してくれます。それによって生徒さんも「英語を話せる自分」、「英語を使いこなす自分」をどんどん演じられるようになっていくのではないかと思っています。

いつか振り返ってみた時、あなたがクラスで「演じて」いたはずの自分は、「ホンモノ」の「英語を話せる自分」になっているかもしれません。

綾子